北米で最も革新的な72の拠点における発明活動の集中のばらつきについて調べた。 これらの地域のうち12地域では、イノベーションが単一の大企業に特に集中しており、我々はそのような地域を「企業城下町」と呼ぶことにする。 これらの地域の大企業に雇用された発明者は、その企業の先行発明(先行特許の引用数で測定)を利用する傾向が強く、特定の技術分野における全発明企業の革新的活動の分布から予想されるものと比較して、不釣り合いになっていることが分かった。 さらに、このような発明者は、毎年同じ先願発明を積み重ねる傾向があることがわかった。 しかし、企業城下町の中小企業はこのような近視眼的な行動をとらず、より多様な地域の中小企業と同じように幅広く先行発明を利用している。 また、企業城下町の大企業の発明は、他の地域の発明よりもインパクトが小さいが、その差は小さく、そのインパクトは発明した企業自身に偏って配分されていることが分かった。 さらに、企業城下町の発明がもたらすインパクトの地理的範囲は、大企業によるものであれ中小企業によるものであれ、より狭いものであることもわかった
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