Scope: リチウムは人間の栄養と医学において重要な微量元素である。 ミネラルウォーターや薬用水は、食事からのリチウム摂取の重要な供給源となる可能性がある。
方法と結果: ドイツのミネラルウォーター360種と薬用水21種のリチウム濃度を測定した。 系統的なスクリーニングに基づき、低濃度 (1.7 µg L-1 )、中濃度 (171 µg L-1 )、高リチウム濃度 (1724 µg L-1 ) の3種類のミネラルウォーターが、男性健康ボランティアにおける急性生体利用率試験のために選択された。 ドイツでは、381の試験水において、分析されたリチウム濃度の北東から南西への勾配が観察される。 水中のリチウム濃度は、ナトリウム (r = 0.810), カリウム (r = 0.716) およびマグネシウム (r = 0.361) と有意な相関があるが、カルシウム濃度とは相関がない。 無作為化クロスオーバー試験で、ボランティア(n = 3×10ずつ)がそれぞれのミネラルウォーターを1.5 L飲み、血清と尿中のリチウム濃度を24時間モニターしたところ、リチウム含有量が中程度と高いミネラルウォーターの摂取により、血清リチウム濃度および尿中リチウム総排泄量は用量依存的な反応を示した。