本研究の目的は、機能的主要組織適合性複合体IIトランスアクチベーター(MHC2TA)-168 A/G多型が関節リウマチ(RA)の感受性と関連しているかどうかを明らかにすることであった。 MHC2TA-168 A/G多型とRAとの関連を推定するためにメタアナリシスを行った。 患者14,158人と対照者13,642人を含む合計15の比較研究がメタ解析に含まれた。 メタ解析の結果、研究対象者(OR = 1.046, 95 % CI = 0.987-1.108, p = 0.130)および白人(OR = 1.027, 95 % CI = 0.986-1.070, p = 0.193)ではRAとMHC2TA -168 Gアレルの間に関連はなかった。 しかし、国別のメタアナリシスでは、スウェーデン人集団においてMHC2TA -168 G対立遺伝子とRAとの関連が明らかになった(OR = 1.131, 95 % CI = 1.023-1.250, p = 0.016 )。 リウマチ因子(RF)陽性患者とRF陰性患者を直接比較したところ、RF陽性患者ではRF陰性患者に比べ、Gアレルの頻度が有意に低かった(OR = 0.783, 95 % CI = 0.628-0.975, p = 0.029 )。 このメタアナリシスにより、MHC2TA -168 A/G多型は、白人におけるRAへの感受性と関連しないことが示された。

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