分子ドッキングはリード探索や最適化の強力なツールになってきた。 過去30年間に、様々な検索アルゴリズムやスコアリング関数に基づいた、数多くのドッキングプログラムが開発されてきました。 これらのドッキングプログラムをより使いやすくするため,特に初心者のために,分子系の準備,計算の実行,結果の解析を支援するさまざまなグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)が開発されてきました。 利用可能なGUI(主にAutoDockやAutodock Vina用に開発)の例としては、PMVグラフィカルパッケージに統合されたAutoDock Tools (ADT) , BDT , DOVIS , VSDocker , AUDocker LE , WinDock , DockoMatic , PyMOL AutoDock plugin (PyMOL/AutoDock) , PyRx , MOLA , DockingApp and JADOPPT があります。
機能とワークフロー
AMDock は、Autodock Vina と Autodock4、 ADT スクリプト、 AutoLigand 、 Open Babel 、 PDB2PQR 、 PyMOLの機能を統合しています。 活性部位に亜鉛イオンを含むタンパク質の場合、AMDockは特別に調整されたAutodock4Znパラメータを使用することができます。 AMDockはPython 2.7でコード化されており、WindowsとLinuxで利用可能です。 Windowsでは、すべての統合ツールと一緒にパッケージ化されているため、ソフトウェアの追加インストールは必要ありません。 Linuxでは、Open BabelとPyMOLのみをインストールする必要があります(両ツールはほとんどの一般的なLinuxリポジトリに含まれています)。
AMDockのメインウィンドウには5つのタブがあります。 1) Home、2) Docking Options、3) Results Analysis、4) Configuration、5) Infoです。 AMDockの機能とワークフローの概要を以下に示し(図1)、その後でより詳しく説明します。